リカバリーという考え方

リカバリーという言葉には二つの意味があります。

◆病気からのリカバリー:症状を取り除くこと、社会的機能の回復あるいは「普通に戻ること」などが含まれます。

◇人としてのリカバリー(Personal recovery):精神疾患の経験者たちから出てきた考え方で、病気からの単純な回復とは違います。

「人としてのリカバリー」

人としてのリカバリーとは、精神障害があっても"家族、友人と一緒に時間を過ごし、仕事をし、楽しんだり、悲しんだり、普通の気持ちをいろいろ体験しながら生活することです。また、薬をのみ、ストレスに対処する具体的な方法を学ぶことによって、症状にコントロールされるのではなく、症状をコントロールすること"をいいます。

リカバリーの4つの段階

①希望

“もっと良くなる、良くなれるという希望の感覚を持つことが必要”。 動機づけになり、積極的な一歩を踏み出せる!

②エンパワメント

“前に進んでいくために、自分の可能性と能力を感じること” 失ったものを考えるのではなく、自分が今持っている力(ストレングス)に注目する。

③自己責任

“責任を担うということは、危険だと思われていることにチャレンジすること、新しく試してみること、過ちや失敗から学ぶこと”

④生活のなかの有意義な役割

“地域社会に参加していき、精神の病と関係のない人々と関わっていくことが大事。有意義な役割を果たしていくと孤立を終わらせることになり、「生きがいがある」感じが強くなっていきます”

引用書籍:ビレッジから学ぶリカバリーへの道 精神の病から立ち直ることを支援する(金剛出版,2005年4月30日) 

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